『白鳥の湖』はよこすか劇術劇場で見ました。

仮設テントはタマネギ屋根。

場内撮影は禁止。パネルはトーテム尽くし。

東京バレエ団、『白鳥の湖』

秋元康臣さんは10代から輝くような才能を発揮していたダンサーでNBAバレエ団、K Ballet、ロシアで活躍後帰国。昨年のバレエ団入団は驚かされたニュースでした。

東京バレエ団入団後初主演の『白鳥の湖』は是非に、と出かけました。

高くて伸びのあるジャンプといった従来の魅力に加えて表現力、サポート力がより磨かれた印象。今後はより演劇的な作品でも見てみたいと思うダンサーです。ブルメイステル版では準主役級に活躍する道化には昨年新国立劇場バレエ研修所を卒業された山本達史さんが大きな踊りに加え達者な演技で舞台を盛り上げていました。

東京公演が他の公演と重なり行かれなかったのでとても久しぶりに横須賀の芸術劇場に足を運びましたが、そうした方も多かったのかメディア関係者含め都内劇場で見る顔ぶれも沢山見かけました。

 

宝塚、月組公演『舞音』/『GOLDEN JAZZ』

『マノン』をベースにした作品ですが舞台は植民地時代のベトナムに移され、独立運動を繰り広げる中の二人の恋物語。振付は元ハンブルク・バレエ団の大石裕香さんが手がけられ、作・演出の植田景子さんはノイマイヤーの元へ留学した時期もあり、今回の作品にも「ノイヤマイヤー的」な雰囲気が随所に感じられました。とはいえ、宝塚らしさは健在で映画『インドシナ』(私も大好きな映画です)のムードも漂う、壮大な愛の物語でした。幕切れの美しさも宝塚らしいと感じました。

『GOLDEN JAZZ』は観客が自前のタンバリンを打つ姿に圧倒されました。こういう楽しみ方もあるのですね! キラキラとした宝塚ならではの時間でした。

 

ロベルト・ルパージュ演出、シルク・ドゥ・ソレイユ『トーテム』

ルパージュ演出のシルク・ド・ソレイユ2作品目。「人類の進化をテーマとした」大人向けテーマを内包するショーではありながら、飽きさせない演出の「シルク」でした。生演奏の魅力と随所にちりばめられた超絶技巧に目を奪われます。満員の客席を大いに沸かせました。

 

 

素敵な青空の下、『ウェストサイド物語』と『ライオン・キング』が同時上演で熱気一杯。

劇団四季、『ウェストサイド物語』

新演出が話題の『ウェストサイド物語』が開幕しました。もしかしたら私が初めてみたミュージカル映画は『ウェストサイド物語』かもしれません。(『サウンド・オヴ・ミュージック』の可能性もありますが)いずれにしろ誰もが知るミュージカル作品。

その新演出ということで期待して出かけました。迫力のある舞台。民族間、社会的弱者同士の対立に置き換えられた『ロメオとジュリエット』は今の日本でも哀しいですがリアリティがあるように思います。帰り道の観客からも「なんか色々考えちゃうね」という声も聞こえました。一方でバーンスタインによる音楽は圧倒的、今も耳の中で「Tonight」が鳴っています。

 

 

夜景も美しい赤レンガに輝くダンス・コレクション案内

横浜ダンスコレクション2016、日本・フィンランドダブルビル:『CHIMERA』『This is the title』

1月23日から横浜赤レンガ倉庫で断続的に開催されてきた横浜ダンスコレクション2016も2月14日『日本・フィンランドダブルビル』で幕を下ろしました。

今年のコンペティションは2日間しか行かれず、受賞発表はTwitterで知りました。コンペティションIは見た日の多くが受賞していました。審査員賞Aokid×橋本匠『フリフリ』、若手振付家のための在日フランス大使館賞受賞浜田純平『Convey』、Touchpoint Art Foundation賞とMASDANZA賞受賞は渡辺はるか『グランドフィナーレ』。翌日のコンペティション出演の奨励賞受賞の伊東歌織『四角形のゆううつ』はどんな作品だったのか気になります…。

長谷川達也率いるDazzle新作『CHIMERA』はコンテンポラリー・ダンスでは少ない群舞の見せ方が巧みな振付。圧倒的なコアがあったら完璧かも、と思いました。

来週はNoism『カルメン』の再演、月末には『エトワールへの道程2016』など、短い2月もまだまだ舞台は続きます。