初の佐久市~貞祥寺、縄文、天来記念館~

釣船草も沢山

趣のある緑豊かな参道

 JIDFラボの一環で、8月の終わりに佐久市を初めて訪れました。

滞在していた軽井沢から新幹線でわずか8分で佐久平駅に到着。近いのに全く違う景色が広がる場所でのあっという間の一日でした。

 

貞祥寺は1521年創建のお寺。風情のある石段にしっとりとした苔の庭と心が静かになる空間です。池には佐久名物でもある鯉が沢山。子供が誕生するとここに奉納するのだとか。

そういえば祇園祭の鯉山も「出世」にご利益があると言われていたな、と思い出したり…。

 

山門の手前には軽井沢では今や珍しくなってしまった釣船草が沢山咲いていました。その他にも見たことがないようなお花も沢山。

 

お寺の猫は「猫ちゃん、猫ちゃん」といい加減な呼びかけにもすたすたと足元まできて、身をすり寄せてくれたり、撫でさせてくれたりする愛想のいい猫でした。かわいい。

 

佐久出身の書家比田天来の作品を収蔵・展示する天来記念館では天来の様々な時代の書に加え、もはや現代アートと言っていいようなお弟子さん達の書を鑑賞したり、解字をうかがったり、という豊かな時間でした。まだまだ知らない世界が沢山あります。

 

浅間縄文ミュージアムで見た縄文土器は想像以上に迫力のある造形。

三内丸山で見たものとはま違う味わいで、縄文時代の人々の造形能力、感覚の新しさに驚いたり…どこか宇宙的。今の目から見ても十分に魅力的です。

 

 最後は皆でお蕎麦をいただいて解散。台風も懸念されましたが天候にも恵まれて様々な佐久市の魅力に出会えた一日でした。

 ご案内いただいた佐久市役所の方にも心から感謝しております。

洞源山貞祥寺の正門は豊かな風情ある苔庭の中

呼びかけに応じて飛び降りて向かって来た猫

迫力ある造形が印象的な縄文土器

車窓からは蜂蜜のひげおじさんの隣にバレエ学校という思いがけない光景も…。