凝ったビジュアル完成!Hommage à Diaghilev ~ディアギレフを讃えて

 

凝ったビジュアルが届きました。じっと見てみて下さい、色々な所に今回の公演のモチーフが潜んでいます。いくつお分かりになりましたか?金曜日、奏楽堂でお待ちしております。

 

日時:2月17日(金)18:30開演

場所:旧東京音楽学校奏楽堂上野奏楽堂

公演タイトル:Hommage à Diaghilev ~ディアギレフを讃えて

K-BALLET専属ピアニスト5名によるコンサート

出演
福原智子/竹中千絵/塚越恭平/井上ゆう香/石井麻依子

芳賀直子はトークでゲスト出演

 

 

是非お運びください!

事前予約は終了しておりますが、当日17:30からの当日チケットでお入りいただけます。現金のみとなっております。十分余裕がるとの事ですが、心配!という方はDMでお名前と枚数(あれば中央・左右の席の御希望も添えて)ご連絡下さい。

http://www.k-balletgate.com/news/202212/01_event.html

2月17日 ピアノコンサート『ディアギレフを讃えて』に登壇します

2月17日 ピアノコンサート『ディアギレフを讃えて』に登壇します

K-BALLETの専属ピアニストによるコンサートが嬉しい事に「ディアギレフを讃えて」というテーマで開催ということで演奏曲の事などについてお話しすることになりました。

私が大好きな素敵な会場、上野公園内にある旧東京音楽学校奏楽堂です。

お誘いあわせの上是非お運びくださいませ!

 

2月17日(金)18:30開演

 

チケットお申込み先:
https://eplus.jp/sf/detail/3770880001

 

インフォメーション:
http://www.k-balletgate.com/news/202212/01_event.html

バレエ&ダンスの話 #22(3日間のアーカイヴ付配信)《パリ・オペラ座展スペシャル②》

バレエ&ダンスの話#22《パリ・オペラ座展スペシャル②》    パリ・オペラ座展をバレエから読み解く~出品しなかったパリ・オペラ座のプログラムもご覧いただきながら~3日間のアーカイヴ付配信~

 

2023年1月22日(日)20:00
バレエ&ダンスの話 #22《パリ・オペラ座展スペシャル②》
パリ・オペラ座展をバレエから読み解く~出品しなかったパリ・オペラ座のプログラムもご覧いただきながら~3日間のアーカイヴ付配信~

Zoom配信、アーカイヴ付

聴講券1名様分 2500円

 

現在開催中の展覧会『パリ・オペラ座~響き合う芸術の殿堂~』も気が付けば2月5日まで。
オペラ、バレエ、音楽、文学、建築と多彩な切り口からパリ・オペラ座に迫る魅力も迫力も満載の展覧会ですが、こちらの講座ではバレエという切り口からパリ・オペラ座に迫ります。

 

全体のバランスの問題で出品には至らなかったけれど、バレエという視点からは興味深いプログラムやエピソード、人物からパリ・オペラ座に迫ります。

 

展覧会がきっともう一度見たくなるはず!

 

オンラインZoom での配信、質疑応答の時間もあります。
また、終了後3日間のアーカイヴ付配信となります。

ご参加お待ちしております!

https://peatix.com/event/3463133

 

 

また、下記のサイトより「フォロー」いただくと講座のリリースが決まり次第自動的にお知らせが送られますので、ちょっと興味があるなという方は登録なさって見て下さい。

https://peatix.com/user/2414918/view

2023年ご挨拶

 

2022年、お世話になりました。
2023年、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

2022年も沢山の方にお世話になり、充実した時間を沢山過ごすことができたことを心よりありがたく、感謝しております。

 

バレエ・スエドワ100周年だった2020年から待ち望み、フライト&ホテルを予約しては入国できずキャンセルを何回かした末ようやくストックホルム、ダンス博物館の「バレエ・スエドワ展」に行くことができました。
しかもかつての冬しか行ったことのないストックホルムでカフェの店員から関係者まで皆が必ず口にした「5月にこなくちゃ」が図らずしも実現しました。

 

聞きしに勝るとはこのことで、北欧の萌えいずる春は本当に美しく多幸感に満ちたもので展覧会を見られたこと、沢山の貴重な資料を閲覧しに通えたことと併せて一生忘れられない旅になりました。
空港からホテルについてお部屋でお茶を飲んでから出かけたダンス博物館の通りでの自分の笑顔に驚いたり、恵まれたお天気に空や雲、鳥たち花々なにもかもが煌めいていました。
資料と展示はそれ以上に面白く、今後またご報告できる機会をお待ちいただけたらと思います。

 

夏には元通りとはいかないまでも祇園祭が巡行&御神輿渡御(八坂神社から御旅所まででしたが)が行われ、2年ぶりの夏が来ました。私が生きて見られる最後の復興鉾鷹山さんの巡行にも胸を熱くしました。
御囃子の音に心と脳に響き、御神輿渡御に血がたぎる、そんな夏がだいぶよみがえりました。

 

11月にはこちらも気が付けば5年半という長い準備期間となった『パリ・オペラ座~響き合う芸術の殿堂~』展が開幕しました。
監修の三浦篤教授にお声かけいただいたこと本当にありがたく思っております。
何度行っても新しい発見がある展示となっていますので、皆様も是非一度と言わず何度でもお運びくださいませ!
僅かですが、私の大切なコレクションも出品されていますし、かつてキュレーターを務めた大切な大切な薄井憲二バレエ・コレクションからの出品もありますのでそちらも是非ご覧ください。2月5日まで、新年再開は1月4日からです。

 

そして、この展示に関わるイヴェントで初めて「ダンス・ドラマトゥルク」として作品制作に関わりました。パリ・オペラのバレエを20分にキュッと凝縮した作品となりました。
オンラインでご覧いただけますので是非ご覧ください。

リンク:
アーティゾン美術館 Instagramアカウント

 

世界は混とんに満ちていますが、2023年が皆様にとって世界にとって少しでも幸多きものになりますように。
そして個人的には素敵な舞台・ダンサー・振付家を見続けたい!と思っています。

 

2023年もどうぞよろしくお願いいたします。
バレエ・リュスのプログラム全ページ紹介も引き続き開催していきますのでご参加下さいませ。

 

芳賀直子

「パリ・オペラ座―響き合う芸術の殿堂」土曜講座の申込みを開始いたしました

 

2023年1月7日(土)「パリ・オペラ座―響き合う芸術の殿堂」土曜講座申込み開始いたしました。

是非ご参加下さいませ。
*ご好評にて締切りいたしました(2022年11月30日)

 

2023年1月7日(土)
第4回 「パリ・オペラ 座-響き合う芸術の殿堂」開催記念シンポジウム
司会/三浦 篤(東京大学大学院 教授)
野平 一郎(東京音楽大学 教授)、寺田 寅彦(東京大学 教授)
芳賀 直子(舞踊史研究家・大正大学 客員教授)、中島 智章(建築史家・工学院大学 教授)
時間:14:00-15:30(開場 13:30)

 

土曜講座ページ(申込フォーム掲載)

https://www.artizon.museum/program/detail/1

 

美術館サイトニュース欄

https://www.artizon.museum/news/20221129/

クリスマス当日にパリ・オペラ座のお話しを二山治雄さんをゲストに迎えるスペシャルバージョンです。

 

現在開催中の『パリ・オペラ座展~響き合う芸術の殿堂~』にちなんでパリ・オペラ座を中心としたお話しをうかがいます。
パリ・オペラ座のスタジオのこと、レッスンのこと、一般には閉じられている劇場関係者のためのカフェやレストランなど一つの町のようだと私は思うパリ・オペラ座で実際に過ごした日々についてじっくりお話しいただきます。

是非ご参加下さい。

 

内容がぎりぎりの事もあるかも、ということで今回はアーカイヴがありませんのでご注意下さい。
開始から30分まではお入りいただけるように設定しております。

また、質疑応答の時間も設けておりますのでこちらもご参加下さいませ。

 

https://peatix.com/event/3421929/view

バレエ&ダンスの話 #21(3日間のアーカイヴ付配信)/ プログラムで旅するバレエ・リュスのいた世界 ~バレエ・リュスの1917年公式プログラム全頁をご覧いただきます~

バレエ&ダンスの話 #21(3日間のアーカイヴ付配信)/ プログラムで旅するバレエ・リュスのいた世界 ~バレエ・リュスの1917年公式プログラム全頁をご覧いただきます~

 

2022年11月3日(祝)20:00
バレエ&ダンスの話 #21(3日間のアーカイヴ付配信)
プログラムで旅するバレエ・リュスのいた世界 ~バレエ・リュスの1917年公式プログラム全頁をご覧いただきます~

Zoom配信、アーカイヴ付

一人 2500円

 

今回からバレエ教室、ゼミ等のための団体チケットを設定しておりますのでこちらも併せてご利用下さいませ。

夏の間少しお休みしていたバレエ・リュスのプログラムの全ページを見るシリーズを「文化の日」に再開します。

今回はあのパブロ・ピカソが初めてバレエに参加した『パラード』が初演された年、1917年のプログラム。

一足早いバレエ・リュスではこの年が1920年の始まりと捉える事ができそうです。「狂乱の1920年代」が始まる息吹を感じます。

 

時代の空気を感じながら旅するようにバレエ・リュスの事、その時代を感じていただけたら幸いです。

ご参加お待ちしております!

http://ptix.at/dV3Jzu

 

 

また、下記のサイトより「フォロー」いただくと講座のリリースが決まり次第自動的にお知らせが送られますので、ちょっと興味があるなという方は登録なさって見て下さい。

https://peatix.com/user/2414918/view

登壇のお知らせ 日仏文化講演シリーズ「総合芸術としてのパリ・オペラ座」

 

11月5日に開幕する『パリ・オペラ座~響き合う芸術の殿堂~』@アーティゾン美術館の関連イヴェントとして下記シンポジウムに登壇いたします。
今回の学術協力者が一同に揃う機会で私も皆様のお話しを今からとても楽しみにしております。
本日から申し込み開始です。

 

総合芸術としてのパリ・オペラ座~建築、美術、オペラ、バレエ、文学の交差~(日仏文化講演シリーズ第363回)

 

2022年11月26日(土)14:00~18:00
参加費:一般1000円/ 学生500円/ 日仏会館会員無料
定員が70名と少ないのでお急ぎ下さいませ。

 

インフォメーションサイト:

https://www.mfjtokyo.or.jp/events/symposium/20221126-2.html

 

申し込み先サイト:(10月26日正午申込開始)

https://fmfj-20221126.peatix.com/

ご案内状表紙

新聞掲載のお知らせ

 

9月に軽井沢に黒川紀章さんの別荘だったカプセルハウスKを中心に開催した日本文化デザインフォーラム軽井沢会議。初日に議長を務めましたが、その前夜祭的なカプセルハウスKに宿泊しながら配信を行った体験について軽井沢新聞さんが掲載下さいました。是非お手にとってご覧ください。

 

カプセルハウスは宿泊体験しないと分からない光や時間が沢山ありますので、気になる方は是非。下記から予約できるようになっています。

 

これからの季節は丸窓からの紅葉が素敵そう。

https://capsulehousek.snack.chillnn.com/

ご案内状表紙

ツタンカーメン王発掘100周年に~赤と青の器たち~ 近藤高弘×山田晶―Contemporary Vessel-

 

展覧会詳細:

近藤高弘×山田晶-Contemporary Vessel-

9月15(木)~25日(日)

銀座WAKO 6階 セイコーハウス銀座ホール

 

展覧会のお知らせをいただいた時、その鮮やかな青と赤の世界にハッとしました。

ご案内状表紙
ご案内状表紙

 

会場は全体がインスタレーション作品のようでどの角度で見ても美しく、1点ずつ見ると見ごたえのある展覧会の様相。

美しい空間
美しい空間

ブルーの器は海、私はギリシアの海をまず連想しました。特に窯変のうつわは角度でキラキラと煌めき、海だけでなく天空、など様々なブルーを想起させます。手触りはつるんではなく少しテクスチュア感があるのも感覚を刺激されます。

赤い器は少しマットな質感で、塗りの器の雰囲気も感じさせます。実際に手にもってみてはいませんが塗りのようで重量は陶器というのが面白そう。

色はもちろんの事、この質感の違いがお互いの作品を引き立てあうという本当の意味で「コラボレーション」が成立している空間構成も楽しめる展覧会。(良くあるダブルネームではなく)

 

実際、今回は両者の作品を一つのセットとして販売するものも多く、これは2人の作家の納得があってのこと、極めて面白いケースなのではないでしょうか。

インスタレーションのような空間
インスタレーションのような空間

 

一見するとブルーと赤ですが、実は背景にはエジプトのツタンカーメン王のイメージが‥というと驚かれるかもしれません。(タイトルで「?」と思われた方もおいでかと思いますが)

 

実は今年はエジプトでツタンカーメン王の陵墓が発見されて100周年。当時この影響は大変大きく、エジプト・ブームが起こり、多くの分野に影響がありました。

 

それから100年の2022年、今回の展覧会はそのブームを現代が読み直したら、という視点から見る事ができます。

でも、何故でしょうか。

 

まず、近藤高弘氏の青い器はラピスラズリのブルーを希求したもの。今回これだけの数展覧会として展示されるのは実は初めて。近藤氏が考え、求めたブルーが多くの試作・思索を経て安定的に生み出せるようになったからだといいます。

初公開の近藤孝弘氏による青い器シリーズなのです。

光でキラキラと移り変わる青は本当に魅力的。

角度で光が変わる器
角度で光が変わる器

 

そして、山田晶氏の赤、これがツタンカーメンと関係するとは到底思えないかもしれませんが、この赤を生み出しているのは金なのだそう。

実物をしっかり見ると確かに金の要素が見えてくるのを会場で実感するのも醍醐味だと思います。

つまり、ラピスラズリのブルーと金、見た目はブルーと赤ですが、それをつくる色の要素はツタンカーメンのカラー“ラピスラズリのブルー”と“ゴールド”に他ならないのです。

 

100周年にツタンカーメン王を象徴するカラーがこうして器としてはブルーと赤となって日本、京都で生みだされたことは何とも興味深い事ではないでしょうか。
京都は祇園祭りもそうですが、様々な国の様々な文化を独自に自分のものとして受け入れそれを“京都の文化”としてきました。日本の文化は本来そうした受容力をもっていたわけですが、それが今でも色濃く残る場所。

共に京都出身の作家がやはり脈々と続く焼き物の世界で100年後にそこから生み出した器たちの何とも壮大なロマンさえ感じます。

 

そしてどちらの器も単に日常に使える器、でもある一方、それを1点ずつ見ても極めて見ごたえがあり、想像力を掻き立てるもの、作品として成り立つものという難しいけれど、実は手に入れた側にとっても最もつき合いやすい存在の器となっているのも現代的と言えそう。

 

近藤高弘氏の作品と聞いて、銀滴彩をまず思い出す方も多いのではないでしょうか。個人的に銀滴彩の作品としてはギメ美術館で展示されていた「坐像」の神々しさは鮮烈な体験でした。現在もギメ美術館に収蔵されています。
今回同時期(9月19日まで)日本橋高島屋『白と黒―光と影』展に銀滴彩の作品が出品されていましたが、そうした作品とアプローチの違う、あらためて“うつわ”に向き合った新たな1ページ目の展覧会が今回の「Contemporary Vessel」と言えるでしょう。。

 

また、これはこじつけと感じられるかもしれませんが、おりしも英国では1952年以来の大セレモニーが会期中にありました。英国の旗は赤とブルーと白。
白は会場にはありませんが、あげるならば実はこれも今年初来日から100周年なのが『瀕死の白鳥』で知られるバレエ・ダンサー、アンナ・パヴロワ。パヴロワと言えば白いチュチュで踊られる白鳥を誰もが思い出す存在で、日本でも上演されています。そう考えると100年目が多い2022年なのかもしれません。

 

展覧会を見た後にローズベーカリー、bills、などアンナ・パヴロワにちなんで作られたメレンゲを主体としたお菓子パヴロワを食べられるところも多いので、そんな楽しみ方も良いかもしれません。

会期は25日まで、和光の6階ですのでアクセスも良いですから、是非。

 

※会場は写真撮影不可ですが、許可をいただいての撮影・掲載となります。