6月は公演も花盛りでした。
バレエはK Balletの『眠れる森の美女』、新国立劇場バレエ団の『アラジン』、英国ロイヤル・バレエの『ロミオとジュリエット』と見応えのあるものが続きました。
英国ロイヤル・バレエ団はバレエ・リュスが生んだバレエ団の一つゆえの思い入れもあります。また、現地で長年にわたって回数を見たという点ではパリ・オペラ座と1、2を争うのですが、以前に比べると色々な意味で多国籍になり、「ロイヤル・スタイル」が見えづらくなった印象だったのは残念でした。
(その英国のEU脱退はギリギリで踏みとどまると想像していたので、驚きました…。世界は不寛容に、ポピュリズムに流れるようです…。)
ダンスはコンドルズ『LOVE ME TenDER』を埼玉で。埼玉で10作品目、結成20周年と聞いて驚きました。同じ時間をそんなに過ごしたとは…。あっという間で、20年をone decadeというのも何となく初めて腑に落ちたり。観客は大いに盛り上がり、一緒に盛り上がれたら楽しいのだろうな、と思いました。
やなぎみわさんの『日輪の翼』は野外、しかも雨混じりの空の下でしたが聖と俗が入りまじった世界を鮮やかに描きだしていました。トラックは撮影禁止でしたが、一見の価値あり。少し淫靡な花のようでもある不思議な空間を作り出しました。
7月は新潟公演も話題のNoismの『ラ・バヤデール』(KAAT)、小林紀子バレエ団のアシュトン・マクミランプログラム(新国立劇場)、東京シティ・バレエ団『白鳥の湖』(ティアラこうとう)と公演は続きます…。