6月もバレエやダンス色々

満席のコンドルズ公演、NHKホールも秒殺という凄まじい人気は健在。

ロビーにはアラジンの魔法のランプが…

見づらいですが左下に写っているのが特製「デコトラ」、この上と周辺を使ったパフォーマンスが行われました。ポールダンスも、バンドも…。

6月は公演も花盛りでした。

バレエはK Balletの『眠れる森の美女』、新国立劇場バレエ団の『アラジン』、英国ロイヤル・バレエの『ロミオとジュリエット』と見応えのあるものが続きました。

英国ロイヤル・バレエ団はバレエ・リュスが生んだバレエ団の一つゆえの思い入れもあります。また、現地で長年にわたって回数を見たという点ではパリ・オペラ座と1、2を争うのですが、以前に比べると色々な意味で多国籍になり、「ロイヤル・スタイル」が見えづらくなった印象だったのは残念でした。

 

 (その英国のEU脱退はギリギリで踏みとどまると想像していたので、驚きました…。世界は不寛容に、ポピュリズムに流れるようです…。)

 

ダンスはコンドルズ『LOVE ME TenDER』を埼玉で。埼玉で10作品目、結成20周年と聞いて驚きました。同じ時間をそんなに過ごしたとは…。あっという間で、20年をone decadeというのも何となく初めて腑に落ちたり。観客は大いに盛り上がり、一緒に盛り上がれたら楽しいのだろうな、と思いました。

 

やなぎみわさんの『日輪の翼』は野外、しかも雨混じりの空の下でしたが聖と俗が入りまじった世界を鮮やかに描きだしていました。トラックは撮影禁止でしたが、一見の価値あり。少し淫靡な花のようでもある不思議な空間を作り出しました。

7月は新潟公演も話題のNoismの『ラ・バヤデール』(KAAT)、小林紀子バレエ団のアシュトン・マクミランプログラム(新国立劇場)、東京シティ・バレエ団『白鳥の湖』(ティアラこうとう)と公演は続きます…。

クリスマス・シーズンの終わり…。

ロビーのツリーの前では記念写真を撮る人が沢山

 今年の『くるみ割り人形』ラッシュも終わりを迎えました。私の2016年ラストは新国立劇場でした。昨年まで生徒さんだった木村優里さんがプリンシパルとして「金平糖の精」で大役をエレガントに果たされていました。「クララ」も似合いそう、と思いつつ楽しみました。

 

『くるみ割り人形』の会場はどこもいつもより華やか、クリスマスツリーは定番、ねずみがロビーに出てきたり、子供たちにお菓子を配ったり…。おめかしした子供たちの姿もほほえましいものです。

KBallet幕間のクッキー付きキャラメルティー

KBalletと東京シティ・バレエ団の「くるみ割り人形」プログラム
クリスマスらしさが一杯です。

 KBalletさんのビュッフェではキャラメルティーにかわいいジンジャーマンのクッキーが添えられていました。Kballet版はホフマンの原作を重視した物語も見応えのある演出で大人っぽい感じ。版による違いも楽しみの一つです。

 市民でバレエを支える活動が生んだ東京シティ・バレエ団は子供たちが沢山出演しながらもオーソドックスなバージョンですが、今年で30周年だそう。日本のバレエの在り方の一つとして一観客として応援している活動です。こちらも地域のお菓子屋さんが会場に多数出展、美味しくてかわいいクリスマスのお菓子が買えるのも楽しみの一つ。こういう季節感も嬉しいですね☆

 

FUTARI de ZUCCUでは客席にこんなプレゼンテーション。紙飛行機の手紙も靴も作品でも大きな役割が♪

毎年恒例のクリスマスクッキー、製作中…

 コンテンポラリーダンスでもクリスマスの空気のある公演がありました。『FUTARI de ZUCCU』、コンドルズの藤田善宏氏とタップダンスの村多正樹氏という異色の組み合わせ。池袋のダンスではあまり使わないスペース空洞という会場を横長に使っていました。サンタクロースにかけた子供の願いを叶える童話風のストーリーながら、願いをかなえる代わりに代償も払わなくてはいけないという厳しい結末…。それでいながら心もほっこり温まる作品でした。(会場のクリスマスデコレーションも素敵だったのですが写真を撮りわすれてしまいました。)

 会場には親子席も設けられ、親子でも楽しめる、でも子供に寄り添って簡単にしすぎたりはしない、という姿勢も好感が持てます。タップとのバランスも絶妙で「二人」でやる意義が大きかった点でも、今年のコンテンポラリーダンス公演の中でも私にはとても印象に残る良い作品でした。このCAT-A-TAC二人会は11月の『未亡人』も面白かったので、今後も楽しみ♪

 来年はどんな舞台に出会えるでしょうか。