90年代から通い続けている香港芸術フェスティバルですが、今年は個人的にとりわけ興味深い演目が多く、チューリッヒバレエ団の『アンナ カレーニナ』、ABTの『ホイップド・クリーム』そしてジョッキークラブプレゼンツの『コンテンポラリーダンスシリーズ』を見に通いました。
年々「plusイヴェント」という名で開催されるワークショップやバックステージツアー、そしてトークイヴェントと充実度が高く、ほとんど1日劇場の中をウロウロしている感じですが、作品やカンパニーをより深く知ることができる楽しいひと時です。

次の香港はアクラム カーン振付のイングリッシュ・ナショナル・バレエ団の『ジゼル』、と思っていたらその前に香港バレエ団が初めて開催する「バレエ・シンポジウム」があるとのお招きがあり、1回目ですし是非と1泊弾丸で参りました。ほとんど毎月のように言っている計算になります。

シンポジウムは1日でしたが、盛り沢山な内容がつつがなく終了。もっと深く聞いてみたこともありましたが、充実した時間でした。アジア圏のこうしたシンポジウムはなかなかないので、続いて拡大いていったらいいな、と思っています。日本からはスターダンサーズ・バレエ団の小山久美さまがパネリストとしてご登壇され紹介された『ドラゴンクエスト』は注目を集めていました。現代の日本で想像されるゲームのバレエは新鮮だったようです。

香港バレエ団の公演は意欲的なトリプルビル。クリストファー・ウィールドン『ラッシュ』、アレクセイ・ラトマンスキー『動物の謝肉祭』、トレイ・マッキンタイヤ『ア・デイ・イン・ライフ』。広告ビジュアルの鮮烈さも印象的。

今週末もまた、アクラム カーン振付、イングリッシュ・ナショナル・バレエ団の『ジゼル』を見に出かけます。4公演4キャストという豪華版。私は3公演見る予定です。