関西学院大学で講義

何年目になるでしょうか。

関西学院大学で「身体の冒険」という講座に出講しております。

 

ヴォ―リーズの建築も美しいキャンパスは最初訪れた時には、わぁ、映画みたいと思いました。

出身大学は道路を挟んで校舎がある、明治大学なので、余計にキャンパスらしい姿に目がくらみそうに…。

 

朝一の講義なので、学生さんたちの眠気が吹き飛ぶようなものを…と思ってお話ししましたがどうだったでしょうか。

バレエやダンスについてもっと多くの方にお伝えできたらいいな、と思います。本当に豊かで楽しく美しい世界ですから…。

 

また参ります。

Teachers Training Courseが11日始まりました

K-BALLET GATEでバレエ教師を目指す方の為に行われるTeachers Training Courseが11日始まりました。(2016年9月11~12月18日)
今期もバレエ史を担当いたします。
バレエ史の豊かさ、楽しさをお伝えすることでその先生の元で学ぶ多くの人達にバレエの深さ、背景、そして広がりが伝わっていけばと思っております。

 

Kバレエスクールウェブサイトで講義内容が一部紹介されています。

http://www.k-balletschool.com/topics/view/436

初の佐久市~貞祥寺、縄文、天来記念館~

釣船草も沢山

趣のある緑豊かな参道

 JIDFラボの一環で、8月の終わりに佐久市を初めて訪れました。

滞在していた軽井沢から新幹線でわずか8分で佐久平駅に到着。近いのに全く違う景色が広がる場所でのあっという間の一日でした。

 

貞祥寺は1521年創建のお寺。風情のある石段にしっとりとした苔の庭と心が静かになる空間です。池には佐久名物でもある鯉が沢山。子供が誕生するとここに奉納するのだとか。

そういえば祇園祭の鯉山も「出世」にご利益があると言われていたな、と思い出したり…。

 

山門の手前には軽井沢では今や珍しくなってしまった釣船草が沢山咲いていました。その他にも見たことがないようなお花も沢山。

 

お寺の猫は「猫ちゃん、猫ちゃん」といい加減な呼びかけにもすたすたと足元まできて、身をすり寄せてくれたり、撫でさせてくれたりする愛想のいい猫でした。かわいい。

 

佐久出身の書家比田天来の作品を収蔵・展示する天来記念館では天来の様々な時代の書に加え、もはや現代アートと言っていいようなお弟子さん達の書を鑑賞したり、解字をうかがったり、という豊かな時間でした。まだまだ知らない世界が沢山あります。

 

浅間縄文ミュージアムで見た縄文土器は想像以上に迫力のある造形。

三内丸山で見たものとはま違う味わいで、縄文時代の人々の造形能力、感覚の新しさに驚いたり…どこか宇宙的。今の目から見ても十分に魅力的です。

 

 最後は皆でお蕎麦をいただいて解散。台風も懸念されましたが天候にも恵まれて様々な佐久市の魅力に出会えた一日でした。

 ご案内いただいた佐久市役所の方にも心から感謝しております。

洞源山貞祥寺の正門は豊かな風情ある苔庭の中

呼びかけに応じて飛び降りて向かって来た猫

迫力ある造形が印象的な縄文土器

車窓からは蜂蜜のひげおじさんの隣にバレエ学校という思いがけない光景も…。

 

 

 

『超展開バレエマンガ 谷ゆき子の世界』に寄稿いたしました

2013、2014年に京都、北九州で開催した『バレエ・マンガ~永遠なる美しさ~』展のご縁でバレエマンガの先駆者の一人谷ゆき子さんの本に寄稿いたしました。日本におけるバレエ・マンガがバレエを広めた力と魅力はもっと評価されるべき!

是非お手に取ってみてください。

 

『超展開バレエマンガ 谷ゆき子の世界』

立東舎

10月25日発売、予約受付中

 

書店及び下記サイトでも予約受付中

超展開バレエマンガ

鎌倉花火と軽井沢花火

鎌倉花火にて。

 鎌倉花火は以前鳩サブレーのハトの日、ということで8月10日固定だったのですが最近は7月23日だったり20日だったり…。昨年は晴天にも関わらず海が荒れているということで中止でしたので1年ぶり。

 昔に比べて規模は小さくなりましたが海岸線を彩る花火はとても綺麗。堪能しました。

 

 軽井沢花火は幼い頃から8月20日のまま。旧軽銀座を上がってテニスコートの近く諏訪神社横の公園が会場です。幼い頃は橋から見た「ナイアガラ」がとても印象的でしたが、近年になって仕掛け花火だけという珍しい花火大会になりました。(火薬の匂いも打ち上げと違います。)

 独特の趣があって毎年出掛けます。夜の楽しみの少ない地域なので、昔から来ていると思しき方々も集うのんびりした雰囲気も魅力です。今年はかなりも雨でさすがに中止だろうと家でお食事をしていたら、決行と音で知って驚きました。ネット情報にも電話でも情報が得られず、見にいかれませんでした。残念。

後で聞くと、色々“大人の事情”があっての決行だった模様。

勅使川原三郎・佐東利穂子の『牧神の午後~消えゆく書体~』

光輝く劇場入口

ポスター、チラシにはニジンスキーイメージが…

 KARAS APPARATUSに『牧神の午後~消えゆく書体~』見に出かけました。勅使川原三郎の個人劇場、KARAS APPARATUSの4年目第1作品目との事。

 音楽はオリジナルであるドビュッシーの「牧神の午後」だけではなく「雲」なども使い、勅使川原三郎のソロ、佐東利穂子のソロ、デュオという構成。オリジナルのニジンスキーの振付を彷彿とさせる所作もありつつ、完全に新しい作品が生み出されていました。

 私には最後のデュオで作品の物語が浮き上がるように感じられました。

 

 何よりすごいのは勅使川原三郎の「軌跡」が目に残る独特のダンス、でしょうか。見る度に他のダンサーではできない「軌跡」を形にする、とでも言えそうな動きは目の快楽とも言えるかもしれません。佐東利穂子のもしかしたら幻だったかもしれないニンフ(オリジナル版と違ってニンフは1人)は夢か現かという雰囲気が随所に感じられました。

 日曜は休演し18日までと回を重ねてどう変化して行くのかも楽しみな作品です。

 

 終演後、勅使川原三郎が「自分のダンス歴は40年以上あるが、まだ数えられる位のことしかやっていない、数えられなくなるくらいのことをしたい」というような事(言葉そのままではありません)を言われていたのも印象に残りました。

 最初に勅使川原三郎のダンスを見たのは1990年代ですが、より精鋭化したように見えるのは気のせいではないと思います。そうした挑み続ける気概が作品・ダンスを生み出し続けているのでしょう。

 

公演日程:8月10~18日、14日のみ休演、13日にも16:00開演、その他20:00開演

会場:KARAS APPARATUS(荻窪駅西口)

予約メール:updatedance@st-karas.com

 

公演詳細

http://www.st-karas.com/karas_apparatus/

見応えのあったガラ~横浜バレエフェスティバル2016@神奈川県民ホール~

神奈川県民ホールは風景も楽しめるホール。上階のロビーからはこんな空…。

来年20176910日と決定しているそう。プログラムもそれぞれ違うので2日通う人もでそうですね。

昔プレルジョカージュの公演で購入した『ロミオとジュリエット』の絵葉書 
Illustration: Enki Bilal

バレエも続き猛暑も続く中、やっぱり見ようと思って行った公演です。

 

大変個人的な好みですが、プレルジョカージュの『ロミオとジュリエット』がバレエ・プレルジョカージュのダンサーで踊られるというのはやっぱり見ておきたいと思ったのです。

 

その『ロミオとジュリエット』は期待もありましたがそれを上回り、圧巻。プレルジョカージュの振付の凄みと作品の良さを改めて確認しました。1990年初演ですが、今の時代だからこそ、移民と元々住んでいた人の中のアッパークラスの少女との恋はある種のリアリティが世界的にも加わったことには微妙な気持ちがしますけれど…。以前テアトル・ド・ラ・ヴィルで全幕を見て、本当に心をわしづかかみにされたような気持ちになったのを思い出しました。全幕が再度見たくなって(持っていたのはVHSだったよう…)DVDを注文しました。時代をこえる作品になり得ると思います。

 

帰り道たまたま耳に入った観客がこの作品の舞台と登場人物の置かれている立場が分かっておらず戸惑われていたのが残念でした。知らない人に突然話かけるのは憚られましたが、そういう基本的な事がきちんと観客にお伝えできたらこのプログラムの意図がもっと正確に伝わるのではないかと感じました。ダンサー情報も大切ですが、私はやはり作品情報も大切にしてほしいなと今回に限らず思います。

 

その他の作品にも見応えのあるものが沢山ありました。新作『Measuring the Heavens』は佐藤健作による太鼓演奏で踊られたのですが、迫力もあり作品として魅力あふれるものでした。観客がわいたのは『Lilly』。 柳本雅寛、青木尚哉というコンテンポラリー・ダンスを見る人にはおなじみの二人。遠藤康行振付、出演による新作『埋火』では成熟した大人の表現を見せた新国立劇場バレエ団の米沢唯に新しい魅力を発見しました。その他にもローザンヌ国際振付コンクール1位で有名になった二人、二山治雄と菅井円加の『ラ・シルフィード』などここでしか見られない演目が続きました。菅井円加はジョン・ノイマイヤー振付『ヴァスラフ』でバレエ団での成果を披露できたのではないかなと思いました。

 

このガラは遠藤康行が芸術監督として、プロデューサーの「クラシックバレエからコンテンポラリーダンスまで、バラエティー豊かな演目を楽しんでいただき、自分好みのダンスを発見して」もらいたいという意図が実現された内容で、想像以上の面白さでした。

 

来年もまた期待したいガラでした。

講座受付、本日スタートします。

秋に日比谷図書館で行われる日比谷カレッジ『バレエ史って面白い!~バレエの誕生から現在まで~』の受付が本日(8/5)からスタートいたします。

2時間でバレエ史の旅をするような講座を、と思っています。

気持のよい季節ですし、日曜の銀座歩きのおついでにでも是非お運びくださいませ。お待ちしております。

 日時:10月9日(日) 14:00~16:00(13:30開場)

開場:日比谷コンベンションホール(日比谷図書館地下1階)

参加費:1000円

 

お申込み

下記方法のいずれかで、講座名、お名前(よみがな)、お電話番号をお知らせください。

1.電話 03-3502-3340

2.メール college@hibiyal.jp

3.来館  1階受付

バレエ色々…~夏はガラが花盛り~

 夏の日本はバレエのガラ公演が目白押しです。お教室の発表会も年末と同様多いシーズンです。

行く方も踊る方もかなり過酷な環境ですが、この夏休み時期でないと日本に帰国しないダンサーも居ます。

 

 私は見られなかったのですが、7月下旬に都内4公演が行われた「オールスター・バレエ・ガラ」女性だけ見てもアナニアシヴィリにローパトキナ、ザハロワと魅力的な顔ぶれが並びました。最高の『ロミオとジュリエット』のジュリエットはやっぱりアレッサンドラ・フェリ!のフェリの53歳での舞台復帰(しかも演目変更で日本でも『ロミオとジュリエット』となりました)も話題でした。ご覧になった方によると新たな魅力を備えて舞台に戻ってきたという印象のようで、これは見られず本当に残念でした。舞台は一期一会、チャンスと同じで逃すと後がないですね…。

もう一つの話題はパリ・オペラ座のエトワール・ガラでしょうか。Bunkamuraで3日に開幕します。充実の顔ぶれと演目です。

 

怪我を機に何か未来へとの考えから発足したという西島勇人さん率いる「BRIGHT STEP 2016」、新国立劇場で研修生も出演した「バレエ・アステラス2016」は7回目と根付きつつある公演もあります。

 

 根付いたと言えば、夏の風物詩的バレエといえば清里フィールドバレエは何と今年27周年だそう。一度は行ってみたいと思っていますが、日程が合わず、来年以降に持ち越しになりそうです。多くの人に愛される避暑地のバレエというのも素敵だな、と思うのですが…。

 

今年の祇園祭も終わり。

茅の輪作りをしているところ

今年のネイル(上段左から駒形提灯、鉾の組紐、下段左から鳳凰、護符)

 今日(7月31日)で1カ月に渡る祇園祭も終わります。昨年は八坂神社での「疫神社夏越祭」にも参列しました。

 大茅の輪の写真がどうしても見つからないので、ふと思い出したこちらを…。
実はここで写っている茅の輪を作っている手は私でした。「乙女の祇園祭」のとてもかわいらしい女性にていねいにお願いされたのでつい☆

https://www.facebook.com/otome.gion/posts/903609236378170
ネイルが祇園祭仕様なのが少しだけ写っています。(鉾の車輪の部分)

 

 ちなみに、今年はこんなでした。(左手は駒形提灯と鉾の組紐、右手は御神輿の上の鳳凰と神事に関わる人が付ける御榊に「蘇民将来の子孫也」という護符をつけたもの。)これ以上の方はいない!と思うネイリストさんの作品です。

 

 今年は「疫神社夏越祭」には参列かないませんでしたが、前祭、後祭共天候もそれほど荒れず良いお祭でした。厄除もしっかりできていますように!
これで本格的に夏到来、という感じです。

 

https://www.instagram.com/aoikoga/