新刊『祇園祭の愉しみ~山鉾と御神輿の悦楽~』発売のお知らせ

『祇園祭の愉しみ~山鉾と御神輿の悦楽~』(京都しあわせ倶楽部)、PHP出版

『祇園祭の愉しみ~山鉾と御神輿の悦楽~』(京都しあわせ倶楽部)、PHP出版
2017年6月18日発売
定価1500円(税別)

 

お祭への想いとリスペクトと10年以上の知恵をぎゅっと詰め込んで、心を込めて書いた一冊です☆
バレエとの意外な共通点も少し…。
「よそもん」の私が通い続けて見つけた穴場、秘密にしておきたい場所もえい!とご紹介しています。
是非お手にとっていただき、今年の祇園祭(土日ですから行きやすい方が多いのでは…)を楽しんでいただけたら、と思います。
予約開始となっているサイトもありますので、よろしくお願いいたします!

 

Amazon

 

honto
https://honto.jp/netstore/pd-book_28440234.html

 

紀伊国屋書店
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784569833613

パンフレットの中心は猿田彦のイラスト

初めての「鎌倉祇園」~ 京都のお祭を追いかけていたら地元のお祭に出会いました~

パンフレットの中心は猿田彦のイラスト

パンフレットの中心は猿田彦のイラスト

八雲神社から白丁烏帽子姿たちに担がれて御神輿が出発、大町町内をめぐります。

大町四つ角での神輿振り。

大町四つ角での神輿振り。夜ははんてん姿で担がれます。「悪疫退散招福繁昌」が奉舁するひとにも参拝する人にも約束されるそう。

祇園祭の本を書いていたお正月にたまたま立ち寄った八雲神社。「神社略記」によると1081~1084年頃、鎌倉で悪疫に苦しむ住民を見て新羅三郎義光公が京都の祇園社を勧請し祈願したのが始まりとのこと。

 

そういえば大町にある「祇園山」は小さい頃ハイキングに行った記憶がぼんやりとありますが、その「ぎおんやま」が「祇園」と関係あるとは考えてもみませんでした。(明治維新で「八雲神社」に改称されたそう)

 

今年は近くにお住まいの方にお招きを受けてひさしぶりにのんびりとした日を楽しみました。白装束は清々しく、夜の三基の御神輿が出る場面はなかなか壮観。

草間弥生による新作インスタレーション

ダンサー@GINZA SIX Preview

草間弥生による新作インスタレーション

とてもフォトジェニックな草間弥生による新作インスタレーション

MAKE UP FOR EVERではダンサーがポーズを決めてくれました。
ご一緒したのは出版プロデューサーの久本勢津子さん。

話題の銀座GINZA SIXプレビューに行ってきました。

地下の観世能楽堂を是非!と思ったのですが、行ってみたらこちらは開場しておらず残念でした。会場記念公演は20日からだそうですが、招待貸切公演で、一般発売があるのは24日の昼、夜公演のみだそう。

アクセス抜群の場所で新しい観客がお能に出会えたら素敵だなと思っています。お能の両方が気軽に銀座で楽しめるようになるのですから。
お能だけではない会場との事なので、今後の発表も待ち遠しいです。

思いがけずダンサー達にも出会いました。動きが美しいな、とお尋ねしたら、『ロメオとジュリエット』にも出演されていた鮫島拓馬氏(写真左)と『エリザベート』のトートダンサー白髭真二氏(写真右)でした。どちらも見た公演なので、思いがけない所で出演者にお会いした、という感じです。上半身は毎日変わるボディペイントで、所要時間は3時間以上とか。
オープニング20日は11:30~18:00、MAKE UP FOR EVERブースにいらっしゃるそうです。パフォーマンスも見られるかも。

また屋上庭園は中から眺めるだけでしたが、東急プラザもでしたが、最近はこうしたパブリックエリアを充実させる流れなのかもしれませんね。パフォーマンスもできそうです。森ビルによるモールなので森美術館監修によるアート作品も色々。新しい名所になるのは間違いなさそうです。
 
鮫島拓馬氏Twitter
https://twitter.com/takumakumama
 
白髭真二氏Twitter
https://twitter.com/sshirahige

3月26日、30日 バレエ史特別講義に登壇いたします。

アーキタンツが主催するダンスワークショップ『世界との出会い』の集大成である1週間のインテンシブセミナー、『世界への歩み』の一環として行われるバレエ史を担当いたします。
一般の方先着10名に無料で受講いただけることになりました。原則2回の参加が可能な方となりますが、下記お申込み先までご連絡下さい。お越しをお待ちしております。

 

3月26日(日) 17:30-19:00 @03studio
3月30日(木) 17:30-19:00 @02studio

詳細 http://a-tanz.com/10117

お申込方法

1. 直接:スタジオ アーキタンツ
東京都港区芝浦1-13-10 第3東運ビル4階

2. お電話:03-5730-2732

3. メール:dance@a-tanz.com

メールの場合は下記事項をご記入下さい。
➀ ご希望のワークショップ名(解剖学/バレエ史)
② ご希望の参加日時
③ お名前(ふりがな)
④ ご年齢
⑤ 性別
⑥ お電話番号
⑦ ダンス歴など(ダンスジャンルとおおよその年数)

3月17日 登壇いたします。

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 『INTER- DESIGN FORUM TOKYO 2017、Carpe diem TALK & PRESENTATION今を掴め』に登壇いたします。

 今年はバレエ・リュスが初演した『パラード』の100周年。大雑把に言えば、サーカスをバレエ化した不思議な作品『パラード』についてお話しします。

 なんとトップバッターです! 

『パラード』は今回のサブテーマな存在、山村浩二氏のアニメーションパラード、KENTARO!!『パラードにて』もお楽しみいただけます。

その他の出演者も江原春義氏、蜷川有紀氏、隈健吾氏(出演順)と豪華です。

 

19:00に是非会場へお運びいただけましたら幸いです。

お越しをお待ちしております。

 

日時:2017年3月17日(金)

   18:30オープン、19:00スタート

会場:Super Delux

 

お申込み先:http://www.jidf.net/

 

 

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草原の画家オゴンバイラ氏のほっこり心がゆるまる展覧会、本日まで! @銀座大塚家具1階特設ギャラリー

今回のメインビジュアルのうさぎたち。タンポポとうさぎが好きな私にはたまらない一枚です。写真では上手に撮れませんでしたが、毛並みが本当に触りたくなる質感

モンゴルの好青年オゴンバイラ氏とギャラリーマダム和田結花氏と一緒に撮っていただきました。右に写っている猫ちゃんたちも本当にかわいいのです

間際のお知らせになってしまいましたが、この殺伐としたニュースの続く中、見ると誰もがきっとほっこり心がゆるまるような展覧会が銀座 大塚家具1階特設ギャラリーで開催中です。

モンゴルの草原で実際に目にしてきた動物たち、回想の美しき子供時代、ふわっと心が温かくなるタッチで持ち帰りたくなるものも…。

一方でお能に想を得たという、何とも雰囲気のあるイメージの膨らむ一枚もあります。

本日までの開催ですが、銀座のアクセスのいい場所ですのでお買い物のおついでにでも是非。

 

草原の画家 オゴンバイラ展

2017年2月4日~12日

10:30~19:00

IDC大塚家具 銀座本店1階特設ギャラリー

 

※この投稿は2017年2月12日(日)に行われました

コンペティションII 新人振付家部門@横浜赤レンガ倉庫1号館2Fスペース 2017年2月9日、10日

今回は残念ながら他の仕事の関係でコンペティションは見られず…。荒氏は注目のダンサーだと思いますが…。

風情ある赤レンガ倉庫。この中で熱戦が…

Yokohama Dance Collectionも中盤になってきました。見た事のない新人にも出会えるコンペティションIIを2日間見ました。25歳以下、36名の中から映像・書類審査を経て選ばれた12名の振付家による作品。

 

雪もちらつく中の開催。1日目は電車が遅れて1本目の横山八枝子氏の作品は見ることができませんでした。その他11本を楽しみました。

 

見られなかったものがあると「良かった」と聞いてとても悔しくなるものですね…。

 

審査結果は出ていませんが、1日目の永田桃子『Brain in a vat』は衣裳のイメージなどが細やかで、世界観がはっきりとしていました。また振付の中の様々な質感のある動きが私には心地良く、あっという間の10分でもっと見ていたい、見てみたいと思いました。

2日目は下島礼紗『オムツをはいたサル』は“キワモノ”と言ってもいい作品だと思いますが、チャレンジングな作品であったことは確かです。久しぶりに聞いた麻原彰晃ソングはなかなか衝撃的でした。久保田舞『草みちでのくだる会話』は会場の柱を巧く使ったり、光の演出を多用するなど工夫が見られました。

10分という時間でどこまで見せられるか、どう見せるか、色々なチャレンジが見られました。

授賞の発表は12日19:00。選ばれるのは誰になるのでしょうか。

 

審査員は伊藤千枝(珍しいキノコ舞踊団・振付家・演出家・ダンサー)、ヴィヴィアン佐藤(美術家)、柴幸男(劇作家・演出家/ままごと主宰)、浜野文雄(新書館「ダンスマガジン」編集委員)。彼らの判断が楽しみです。

JaDaFo賞選考委員会~寒い日の熱い議論~

この中で熱い議論が…。

今年もこの季節になりました。

委員会に行く道に雪が残っていた年もあったな、と思い出したり。

 

発表は3月、ですが、1月のある日、JaDaFoのメンバーが集い、JaDaFo賞の選考委員会が行われました。

必然的に昨年のダンス・シーンを振り返る事にもなります。

それぞれの委員の言葉からは、「ダンス」というものの定義、「何を求めている」かが浮き彫りになり、楽しい一時でもありました。

 

自分とは違うけれど、納得、だったり、やっぱり違う、と思ったり。

いつもこうした生々しいヴィヴィッドな議論が活発に行えたらいいのに、と毎年思います。

 

結果はまた改めて情報解禁日にお知らせしたいと思います。

勅使川原三郎『Scheherazade』

吉祥寺すずらん商店街の先にある入口の看板

ポスター

会場入り口のインスタレーションのようなしつらい

新年、いい舞台が続いて幸せです。

こちらの『Scheherazade』は昨年の『牧神の午後』に続いてのバレエ・リュス作品。ニジンスキーがその名声と人気を確固たるものにした作品『Scheherazade』を勅使川原三郎が振付、出演と聞いて楽しみに行きました。

 

何よりも音楽に惹かれたという勅使川原氏の言葉に納得。

音楽の間の波の音もまた、独自の空気を生んでいます。

 

イダ・ルビンシュテインが初演で踊った寵妃ゾベイダ。イダはプルースト、ダヌンツォといった錚々たる顔ぶれの熱心ファンをもつことになるダンサーです。そのイダの残された写真のイメージと、佐東利穂子の縦のライン、ほっそりとした身体のイメージは重なり、より洗練された印象。孤独でありながら官能的、背後の照明が時に月にも湖にも見え、湖ならば「白鳥の湖」の涙でできた湖も想起されます、見ていて様々なイメージが触発されて頭に浮かぶ表現力も魅力です。

 

元々の作品はトルコのハーレムを舞台とした不貞の物語です、妻の不貞を知って狩りに行くと見せかけて戻ってきたシャリアールとその一軍にゾベイダお気に入りの「金の奴隷」(これをニジンスキーが初演)を含め全員が切り殺され、ゾベイダの助命の祈りも聞き届けられず自害するといういわば愛欲と血の物語。そうした物語があのきらびやかな音楽と「官能的な」と評されたバクストによる鮮やかな色彩の中、ミハイル・フォーキンによる振付で上演され、上流階級を中心としたパリの観客に熱狂的に支持されたのです。美しさが圧倒する背徳感が作品の大いなる魅了だったと言えるでしょう。

 

今回はそうした物語をなぞるのではなく、音楽を踊る、と勅使川原氏は言われていましたが、どこか牧神的であったり、「解き放たれた野獣のよう」と評された官能的な獣のような魅力がほとばしった「金の奴隷」のイメージがちらちらと万華鏡のように入れ代わるイメージでした。何回かある暗転の前の首をきるような振りは奴隷の未来でもあり、物語を完全に無視しているといわけではありませんが、それはサイドストーリーのようなものと言ってもいいかもしれません。

 

カラスアパラタスという独自の空間の中で、広がりを感じさせる身体はさすがとしか言いようがありません。

特に残像のように残る腕、足の軌跡は勅使川原氏ならではで堪能しました。もっと見て居たいと思う舞台でした。

1月6日初演のこの舞台、14日までです。今回こそ本当にどうにか再訪をと思っています。おすすめです。

 

オフィシャルサイト:http://www.st-karas.com/karas_apparatus/

チケット予約:updatedance@st-karas.com