先日アップしました香港で見てきた『眠れる森の美女』ナチョ・ドゥアト版。DVD発売との報が流れてきましたので、そちらをご覧になるのも一興かもしれません。
公演最終日はフェスティヴァルの最終日でもあり、今年はモエ・シャンドンさんのご提供で観客席全員にシャンパーニュが配られるという粋な計らいもありました。日本の文化庁長官に当たる方などのお客様も多い最終日にはセレモニーも行われましたが、深夜便で戻りましたので、グラスを飲み干して空港へ…というあわただしいものになりました。
そんな香港で初めてのところへもいくつか。
~香港でクレソン そして 香港医学博物館~
バレエとは関係ありませんが、フェスティヴァル取材でもう10回以上(もっとかも数えた事がありません)訪れている香港、ちょっと違う事をしてみようと調べて面白そうだったのでクレソン畑のある町へ行って来ました。小さなバスで20分ほど山を上がったところで朝食をいただき、クレソンを食べ(中華炒めがとても合うのは知りませんでした!)、そして購入しようと野菜販売のおばさんに話しかけたところ(といっても広東語はできないのでほぼ筆談)クレソン畑で一緒に摘むことになりました。摘み方もコツも教わって、写真をとるからと撮ってくださいました。若くておいしいクレソンは綺麗な水に育まれていました。なかなかない体験、楽しい一時でした!
そして香港医学博物館。これもまだ行ったことのない所へと思って行きました。現地へ向かうと、階段につぐ階段…低いヒールで良かったです、さすがに…。段数を数えようと思ったのですが途中で断念。
登り切るわずか手前にある1906年建設の元病院が博物館になっています。コロニアルな素敵な建物で、庭はハーブガーデンとして様々なハーブが植えられ、一つずつ効能の説明が付けられていました。
疫学から始まった香港医療について最近のSARSまで伝える展示は想像していたより面白いものでした。中国漢方の歴史より西洋医学の伝達や外科手術の歴史を「始め」とするのは今の医学会との関わりにも配慮があるのかしらと、知りたい事も増えました。
ちなみに今回香港へ行く前に読んだのは、以下の本。雨傘革命のさなかに行った事も、SARSのさなかに行った事もあるので色々改めてなるほどと思う内容の詰まった1冊でした。確かに最近香港の記事も本も少なくなりました…。そしてこの本の後日談的には書店主失踪など色々きな臭くなっています、これは香港だけには限りませんが。
『香港 中国と向き合う自由都市』倉田徹、張彧暋(岩波新書)