Teachers Training Courseが11日始まりました

K-BALLET GATEでバレエ教師を目指す方の為に行われるTeachers Training Courseが11日始まりました。(2016年9月11~12月18日)
今期もバレエ史を担当いたします。
バレエ史の豊かさ、楽しさをお伝えすることでその先生の元で学ぶ多くの人達にバレエの深さ、背景、そして広がりが伝わっていけばと思っております。

 

Kバレエスクールウェブサイトで講義内容が一部紹介されています。

http://www.k-balletschool.com/topics/view/436

『超展開バレエマンガ 谷ゆき子の世界』に寄稿いたしました

2013、2014年に京都、北九州で開催した『バレエ・マンガ~永遠なる美しさ~』展のご縁でバレエマンガの先駆者の一人谷ゆき子さんの本に寄稿いたしました。日本におけるバレエ・マンガがバレエを広めた力と魅力はもっと評価されるべき!

是非お手に取ってみてください。

 

『超展開バレエマンガ 谷ゆき子の世界』

立東舎

10月25日発売、予約受付中

 

書店及び下記サイトでも予約受付中

超展開バレエマンガ

勅使川原三郎・佐東利穂子の『牧神の午後~消えゆく書体~』

光輝く劇場入口

ポスター、チラシにはニジンスキーイメージが…

 KARAS APPARATUSに『牧神の午後~消えゆく書体~』見に出かけました。勅使川原三郎の個人劇場、KARAS APPARATUSの4年目第1作品目との事。

 音楽はオリジナルであるドビュッシーの「牧神の午後」だけではなく「雲」なども使い、勅使川原三郎のソロ、佐東利穂子のソロ、デュオという構成。オリジナルのニジンスキーの振付を彷彿とさせる所作もありつつ、完全に新しい作品が生み出されていました。

 私には最後のデュオで作品の物語が浮き上がるように感じられました。

 

 何よりすごいのは勅使川原三郎の「軌跡」が目に残る独特のダンス、でしょうか。見る度に他のダンサーではできない「軌跡」を形にする、とでも言えそうな動きは目の快楽とも言えるかもしれません。佐東利穂子のもしかしたら幻だったかもしれないニンフ(オリジナル版と違ってニンフは1人)は夢か現かという雰囲気が随所に感じられました。

 日曜は休演し18日までと回を重ねてどう変化して行くのかも楽しみな作品です。

 

 終演後、勅使川原三郎が「自分のダンス歴は40年以上あるが、まだ数えられる位のことしかやっていない、数えられなくなるくらいのことをしたい」というような事(言葉そのままではありません)を言われていたのも印象に残りました。

 最初に勅使川原三郎のダンスを見たのは1990年代ですが、より精鋭化したように見えるのは気のせいではないと思います。そうした挑み続ける気概が作品・ダンスを生み出し続けているのでしょう。

 

公演日程:8月10~18日、14日のみ休演、13日にも16:00開演、その他20:00開演

会場:KARAS APPARATUS(荻窪駅西口)

予約メール:updatedance@st-karas.com

 

公演詳細

http://www.st-karas.com/karas_apparatus/

講座受付、本日スタートします。

秋に日比谷図書館で行われる日比谷カレッジ『バレエ史って面白い!~バレエの誕生から現在まで~』の受付が本日(8/5)からスタートいたします。

2時間でバレエ史の旅をするような講座を、と思っています。

気持のよい季節ですし、日曜の銀座歩きのおついでにでも是非お運びくださいませ。お待ちしております。

 日時:10月9日(日) 14:00~16:00(13:30開場)

開場:日比谷コンベンションホール(日比谷図書館地下1階)

参加費:1000円

 

お申込み

下記方法のいずれかで、講座名、お名前(よみがな)、お電話番号をお知らせください。

1.電話 03-3502-3340

2.メール college@hibiyal.jp

3.来館  1階受付

夫婦初共演も話題の『ドラマティック古事記』

『古事記』はもっとも古い恋愛物語の一つでもあると言われたら、なるほど…と思いました。神話という印象が強くその印象が実はなかったのです。

 

そんな『古事記』をオペラ、バレエ、語りで進めるというオリジナリティ溢れる舞台が生まれます。これまで宮崎を舞台に上演されて来たシリーズとも言える作品を新たに東京で上演するとのこと。

記者会見では神話の舞台も宮崎というご縁もあり宮崎テレビ社長も列席、熱い思いを語りました。

宮崎出身の西島数博さんによる演出、そして奥様の真矢ミキさんとの初共演も大いに話題になりそうです。その他にも舘形比呂一、橋本直樹、三木雄馬、逸見智彦、厚木三杏、志賀育恵、東儀秀樹、宝田明に錦織健、柴田美保子と芸術監督、西島さんならではの豪華な顔ぶれ。

新国立劇場 オペラパレスで1日だけという贅沢な公演です。少し涼しくなった頃のはずですし、秋のシアターシーズン幕開けに足を運ぶのはいかがでしょうか。

 

9月3日(土)16:00開演

チケットは発売開始されています。

 

プレイガイド
▼チケットぴあ
0570-02-9999(Pコード:451-695) http://t.pia.jp/
▼Confetti(カンフェティ)
0120-240-540(平日10:00-18:00http://www.confetti-web.com/

お問い合せ
UMKテレビ宮崎 TEL:0985-31-5111
アンクリエイティブ  TEL:03-6721-7970
MAIL:office@ancreative.net

 

西島数博さんのブログやインスタグラムにもリハーサルの様子がアップされています。

http://ameblo.jp/nishijima-kazuhiro

『TALK & PRESENTATION Carpe diem今を摘め』第2回開催! 

日本文化デザインフォーラム(JIDF)

私も幹事の一人を務めております、日本文化デザインフォーラムの今年2回目のイヴェントが開催されます。

色々と話題になり、圧倒的多数で決定したオリンピックエンブレム制作者の野老朝雄さんはじめ、6名の専門家の方々のお話はきっと知的興奮に満ちたものになるはず。是非お運びくださいませ。

 

7月15日(金)19:00スタート

前日まで下記より予約受付中

http://www.jidf.net

「サティとすばらしき仲間たち」鼎談に出演いたします

今年はサティ生誕150周年。

それを記念したイヴェント“藝大プロジェクト2016「サティとその時代~世紀末からベルエポックへ~」”が5月15日から始まりました。全4回、11月まで断続的に開催されます。

 

その最終回11月6日、芸術の秋の頃、「サティとすばらしき仲間たち」鼎談に出演いたします。

ご一緒するのは素敵なパラードアニメを制作された山村浩二さん、作曲家の小鍛治邦隆さん、そして今回お声かけいただいた詩人で芸術研究家の小沼純一さん。

どんなお話が飛び出すのかわくわくしています。

 

2部はコンサートで山村さんのアニメーションもご覧いただけます。そしてもちろん『パラード』の演奏も。サイレンやタイプライターを楽器として本当に使うのでしょうか?バケツの水をひっくり返す場面はあるのでしょうか? こちらも色々楽しみです。

是非お運びくださいませ。

 

この前に6月25日、10月22日にもレクチャー&コンサートが行われます。

会場はいずれも東京藝術大学奏楽堂。趣のある素敵なホールなので、そこに登壇できるのも嬉しい事だと思っています。

1回券、2回券、3回券がありますので、ご予定に合わせてお選びいただけます。

 

ちょっと先ですがお目にかかれますように。

ナチョ・ドゥアトの『眠れる森の美女』@香港アート・フェスティヴァル

Photos provided by the Leisure and Cultural Services Department of HKSAR
孔雀モチーフが多用された王宮。広がるトレーンも良く映えます。

プログラム表紙にはカラボス姿も

 遅いアップになってしまいましたが、今年も香港パフォーミング・アーツ・フェスティヴァルに行ってきました。今回は3日間全3回の『眠れる森の美女』を見ることができました。ナチョ・ドゥアトは日本でも知られる振付家ですが、彼の全幕作品はなかなか見られないので、どんなものかしらと行ったのです。

 ドゥアト版はロシア、ミハイロスキー劇場バレエ団に2012年に振付けたもので評判や情報が断片的なままの初見となりました。

 

 物語はそのまま、「プティパへの敬意があり、それを尊重し大きく解釈変更をしたり変える事は考えなかった」との事。

 確かに物語の解釈や役に大きな変更点はありません。とはいえ、ナチョらしさは随所に見られました。例えば他のクラシック・バレエでは見られない大きく胸をそらせる動きや、コンテンポラリー作品ではお馴染みになったベジャールの振付にもよく見られる足を開いて膝が直角になるほどに腰を落とした動きなど、他のナチョ作品に良く見られる振りが多用されます。また、「踊らない人はいない」との言葉通り、王と王妃はもちろん、小姓たちも踊りながら退場するなどダンサブルな仕上がりになっていました。

 それを良いと思うか、うるさいと思うかは意見の分かれるところでしょう。私にとっては場面によっては踊らない「居る」だけの役がバレエでは実は重要だったと気付いた作品ともなりました。

 3幕の始めは物語の世界の登場人物たちがその世界への窓なのでしょう、雲に開いた丸い穴から覗いている場面で始まります。何とも可愛らしい場面で印象的でした。(本質的な部分ではなく、円形に登場人物が並ぶ感じや、多数出演する物語の人物たちなど「見た目」は英国ロイヤルバレエ団のダウエル版と似ている部分もあります。)

 この場面では「かえるの王さま」などほとんど踊らない役も登場します。また衣裳のデザインはボンデージファッション風に見える「長靴をはいた猫」、ゴスロリ風に見える「赤ずきんちゃん」など独特のテイスト。これは好みの分かれる所かもしれません。振付も独特のものが多く、「長靴をはいた猫」は音楽が明確なだけに振付には違和感を感じました。

 美術・衣裳はロシア人デザイナーアンジェリーナ・アトラジクによるもの。伝わるかどうか分からないのですが、見ていて思ったのは「オルガルヒ趣味」という言葉。(そんな言葉はありませんが、ぽんと頭に浮かびました)肥大化した帝政趣味とでも言えばいいのでしょうか。ロシアの新興成金の人達が好きそうなイメージと言った方が分かりやすいかもしれません。悪趣味ギリギリの雰囲気です。(決して悪趣味とは思いませんでした、念のため。)ロシア人でなければデザインできなさそうな独特の雰囲気です。そのバランスをとるためもあるのでしょう、美術はその分大変シンプル。デジレが乗った船が進む場面では森が動く仕掛けもありました。

客員准教授に就任いたしました。

西巣鴨から向かう校門は光の中

今年の桜。入学と言えば…ですから。

春、入学のシーズンですが、今期より大正大学表現文化学科、クリエイティブライティングコース、客員准教授に就任いたしました。
バレエ、ダンス、書く事、歴史、私がお伝えできる事を全力で…と思っております。