2月12日(金)16:40~、登壇(リアル)のお知らせ

 

下記シンポジウムに登壇いたします。

 

2021年2月12日(金)

JaDaFoダンスシンポジウム2021「コンテンポラリーダンスを巡って」

 

3部構成となっています。

13:00~14:30|テーマ1:「コンテンポラリーダンスの環境~ダンサー、メディア、プロデューサーの視点から」
14:45~16:15|テーマ2:「コンテンポラリーダンスの総括~ダンスの系譜と歴史」

私の登壇はこちらです→16:30~18:00|テーマ3:「コンテンポラリーダンスの現在と未来~クリエイティブ・カルチャーの中のダンス」

 

また当日は第15回JaDaFo賞授賞式も行われます。

18:15~18:45

詳細並びにお申込みは下記サイトをご参照下さい

https://www.tpam.or.jp/program/2021/?program=jadafo-dance-symposium

http://yokohama-dance-collection.jp/

 

皆様のおこしをお待ちしております。

2021年初のオンライントーク開催のお知らせ(1月24日18:30から)

バレエ&ダンスの話/トーク・アバウト・バレエ&ダンス #5 2021年のバレエ・スエドワ 〜100周年を超えて〜

開催日時:2021124日(日) 18:3020:00Zoom

料金:2000円(税込)

お申込み:https://peatix.com/event/1768007/view

 


2021年最初の芳賀直子Zoomトーク・イヴェントを開催いたします。
これまで4回にわたってバレエ・スエドワをご紹介してきましたが、今回は100周年に際して発行されたバレエ・スエドワの展覧会カタログと関連書籍を参考に “2021年のバレエ・スエドワ” と題して新たに分かったバレエ・スエドワの姿、そしてこれからのことを中心にお伝えします。
カタログの出来も素晴らしいので、そちらもご覧いただきながら話ししたいと思います。

 

前回同様70分のトーク、20分の質疑応答時間を設けます。
皆様のご参加お待ちしております。

 

★当日配信URLは開始30分前にメールにてZoomURLならびにID/ PWをお知らせいたします。事前に「@Peatix.com」「@zoom.us」のドメインの配信許可をお願いいたします。★

1月8日、9日 学術協力した番組が放映されます。

 

1月10日放映スタートのドラマ『カンパニー~逆転のスワン~』に先立ってBSコンシェルジュで放映される関連番組に学術協力いたしました。
中身は見てのお楽しみで。(出演はしておりません)

 

『カンパニー~逆転のスワン~』はバレエ監修に熊川哲也氏、K バレエカンパニーがクレジットされ、出演者には同バレエ団の宮尾俊太郎氏、栗山廉氏、小林美奈氏、ミュージカルの古川雄大氏、主演は井ノ原快彦氏、倉科カナ氏と多ジャンルにわたる豪華な顔ぶれ。
どんな世界が、そしてバレエが描かれるのか楽しみですね。

 

番組名:BSコンシェルジュ
副題:プレミアムドラマ 『カンパニー~逆転のスワン~』 倉科カナ

 

放映日:

「BSコンシェルジュ」(23分番組)
・本放送:<総合>1月8日(金) 12: 20〜
・再放送:<BS1>  1月8日(金) 14:00〜
<BSプレミアム・BS4> 1月10日(日) 22:00〜

番組サイト:https://www.nhk.jp/p/ts/NYXK5QNJVW/

奇跡の公演~フランソワ・シェニョー&ニノ・レネ 不確かなロマンス-もう一人のオーランド―

開幕前の劇場の上には月が浮かんでいました

そして劇場への階段にはこんなクリスマスランタンが輝いていました

 

簡単に「奇跡」と言う言葉は使いたくありませんが、今回のこのCOVID19禍下で今年来日公演を見ることができるは想像していませんでした。(ウィーンフィルという例はありますが、あれは多分に「政治案件」的な部分もあるので例外という印象でしたので)

 

彩の国さいたま芸術劇場へ向かう与野本町からの道は風がなかなかに強く、冬を感じる陽気。久しぶりに来るなと思いつつ劇場へ向かいました。

劇場の上にはクレッセントムーンが映えていました。

 

そして、外には検温のための行列が…。

 

元々の日程から変更があり、かつ2日間の公演が1日になった経緯があるのですが、満席の客席には開演前から何とも言えない、漫画だと「期待…」と文字がでそうな空気に満ちていました。

 

まず登場したのは演奏者たち。

見慣れない古楽器は音の豊かさだけではなく、見た目にも美しいものでした。バンドネオン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、テオルボ、バロックギター、そして四角い太鼓のような打楽器など私は見たことがなかった楽器も次々登場するパーカッションが演奏し続ける舞台。

 

それぞれの奏者の背景にはパネルがあり、それが舞台の進行に合わせてロールカーテンのように上に引っ張られる形で変化していきます。これもとても綺麗でした。

 

そして、木製の戦闘用ヘルメットと装具をつけた姿で登場するシェニョーはバロックダンス的な踊りで幕が開きます。

変化し続けるジェンダー、イメージ、そしてダンス。

 

メインビジュアルとして公開されていた木馬トゥとでもいうべきトゥシューズを履いて乗った先端がとがった足元だけの木馬で激しく踊る姿は「驚異」としかいいようがありません。最後の衣裳も12㎝以上はあるハイヒール。これをヒールが折れるのでは?と思うほどの激しく打ちつけて踊る姿はハイヒール好きの私にはとりわけ印象に残る場面でした。

 

下手をすればその技術のすごさに注目が集まってしまいそうな作品ですが、それはスペインの歴史的に重層のある音楽、様々なスタイルの歴史を行き来するダンス、そして歌唱が「オルランド」の世界を独自に昇華して見せて圧巻。

 

文字通り鳴りやまない熱い拍手が続き、シェニョーがそのリズムで足を鳴らす場面もあり、久しぶりに「劇場の熱気」を強く感じることができる夜でした。

 

劇場が再開になってからもっとも印象に残る舞台となりました。

当日プログラムに挟みこまれた「解説・歌詞対訳本」も作品世界の理解に重要な役割があるように思いました。

 

これから京都ロームシアター、北九州劇場で上演が行われます。お近くの人は是非!

https://rohmtheatrekyoto.jp/lp/romances_saitama_kyoto_kitakyushu/

フランソワ・シェニョー&ニノ・レネの日本公演向けのキュートな動画はこちらにあります

https://www.youtube.com/watch?v=T2sK6xAQMEc

12月9日ご来場ありがとうございました!

会場では貴重な資料も展示されました

シンポジウム「我が国のアーカイヴ~歴史的遺産、再演の現状」、無事終了いたしました。ご来場の皆様、ありがとうございました。

 

久しぶりの「リアル」登壇はやはりとても刺激的で楽しいひと時でした。(間隔をあけた)満席のお客様の熱意と登壇者それぞれのお立場からのお話しが示唆に富んだひと時でした。

 

今回は公演の付帯イヴェントとしておこなわれたシンポジウムでした。

公演は12月25日メルパルクホールで「江口隆哉生誕120周年祭り 後継たちによる競演」

 

今回のシンポジウムでもたびたび登場した江口隆哉・宮操子『プロメテの火~第三章~火の歓喜~』の映像も上演されるとのこと。「リアル」公演と共に楽しみです。

2020年最後の “クリスマス・スペシャル” オンライントーク開催のお知らせ

バレエ・スエドワ100周年について微力ながら全力でお伝えしてきて2020年最後のトーク・イヴェントを開催いたします。

 

これまで3回にわたってご紹介した姿に加え、新たな機材導入で可能になった、これまでの画像という形だけではなく、展覧会でも通常の講演やトークでもできない、100年以上前のバレエ・スエドワの芳賀直子所蔵のコレクションを実際にお見せしながらお話しするクリスマス・スペシャル編としてお届けします。

 

日本では私しか持っていないコレクションをみられる貴重なチャンスでもあります。
是非ご参加下さいませ。

 

タイトル: バレエ&ダンスの話/トーク・アバウト・バレエ&ダンス #4クリスマススペシャル

開催日時:20201222日 19:3021:00Zoom 

料金:2000円(税込)

お申込み:https://peatix.com/event/1718614/view

 

前回同様70分のトーク、20分の質疑応答時間を設けます。
皆様のご参加お待ちしております。

★当日配信URLは開始30分前にメールにてZoomURLならびにID/ PWと併せてお知らせいたします。事前に「@Peatix.com」「@zoom.us」のドメインの配信許可をお願いいたします。★

12月9日(水)14:00~トーク(リアル)登壇のお知らせ

少し先ですが、江口隆哉生誕120周年の下記イヴェントに登壇いたします。日本のモダンダンス史に欠かせない人物「江口隆哉」の公演に付随したトークイヴェントです。
私のセクションでは今年100周年のバレエ・スエドワを主宰したロルフ・ド・マレの仕事もご紹介予定です。他の登壇者の方々のお話が個人的にもとても楽しみな会です。是非お運びくださいませ。

先着40名と狭き門、のような気もしますのでお早めにどうぞ。

 

イヴェント詳細:

シンポジウム「我が国のアーカイヴ~歴史的遺産、再演の現状~」石井小波、江口隆哉、クルト・ヨースについて

開催日時:2020年12月9日14:00開講
開催場所:アルカディア市谷(私学会館)琴平の間
料  金:2000円(税込)
イベントチラシPDFファイル

 

お申込み先:

一般社団法人 現代舞踊協会

URL:http://www.gendaibuyou.or.jp

E-mail:office@gendaibuyou.or.jp

★12月25日(金)クリスマス当日には「後継たちによる競演」として再現上演含めた公演が行われますのでこちらも是非。

ご参加ありがとうございました。

トーク・アバウト・バレエ&ダンス#3 スウェーデン貴族ロルフ・ド・マレの華麗なる生活~そこから生まれたアート~へご参加いただきありがとうございました。

 

9月から月1回ずつ開催したZoomトークですが、少しでもバレエ・スエドワ、そして主宰者ロルフ・ド・マレの魅力をお伝えできていましたら幸いです。

 

11月はZoomトークはお休み、12月に年末ですし、ちょっとスペシャルなバージョンでお届けしたいと思います。ご期待下さい。

 

また、10月中にこれまでの3回分の内容について撮りおろし(使用画像はZoomとほぼ同じ)で配信予定です。

 

詳細決定次第こちらでまたお知らせいたします。

『Monsieur』の表紙

<美に囲まれて~2~>

◆ 2 ◆ 世界初の男性ファッション誌「Monsieur」

マレの仕事が多岐にわたっていたことはこちら紹介してきた通りですが、こんなことも?ということもしています。

『Monsieur』というのは世界初の男性ファッション雑誌ですが、これはマレが考え創刊したものでした。経営は変わりましたが、現在も「世界初の男性雑誌」というコピーと共に出版され続けています。

https://www.monsieur.fr/

 

現在、男性ファッション誌の存在を疑問に思う人はいないと思いますが当時、女性ファッション雑誌は数々ありましたが、男性用は存在していませんでした。1900年代のダンディーが流行った時代も雑誌が流行源ではなかったのです。

マレ自身がスウェーデンでの青年時代に「ダンディ」なファッションに身を包み、身近に多くのダンディな存在がいる環境で育っていました。そして、ファッションはなくてはならないものでもありましたから雑誌の創刊は極めて自然な事でしたが、それまでなかったという事を考えると男性のファッション観という点でも極めて現代的な感覚をマレがもっていたことが分かります。

雑誌は1920年創刊、バレエ・スエドワ結成の年です。

この雑誌ではもちろん、バレエ・スエドワは雑誌にしばしば取り上げられましたし、ジャン・ボルランもモデルとして紙面に登場しています。また、美しい男特集といった企画も行われました。

男性を「美しい」とあからさまに紹介するのもこの雑誌が始めた事でした。ゲイ雑誌ではありませんでしたが、そうしたテイストは明らかに入っており、また読者は両方をまたいでいました。

 

つまり、マレは舞台芸術の世界からだけではなく、ファッションという切り口からもバレエ・スエドワを紹介しようとしていました。当時、バレエは確かに「ファッショナブル」な存在でした。

ですが、それを自覚的に切り口として見せようとしたバレエ団はありませんでした。バレエ・リュスはそのように捉えられることを否定はしませんでしたが、自らファッションという切り口で紹介させる、という発想があったとは言えません。(もちろん、すでに有名だったクチュリエシャネルデザインの衣裳のバレエ『青列車』は疑いようもなくファッショナブルなものではありましたけれど)

自らのバレエ団とその活動をどうやって見せるか、伝えるかということを熱心に、今の私からみたらとても妥当な、ただ当時では新しい切り口で紹介したというマレの側面は重要なはずです。

今だからこそ、バレエやダンスをそこに関心が必ずしもない層にどうやって届けるかという事を多くの人が考えるようになりましたが、当時は固定の観客で回していけた時代です。そうした中で、自身の活躍をより広く、多彩な切り口から紹介したマレの新しさは彼のダンス観ともつながっています。

 

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12回、お読みいただき、ありがとうございました。

まだまだ彼の人生、バレエ・スエドワの個別の活動などご紹介したいことは尽きませんが、ひとまずこちらで連載は予定通り、終了します。

8月6日、ズームトークでお目にかかります。

ご参加お待ちしております。

『Monsieur』の表紙

1920年10月号の『Monsieur』の表紙。『ディヴァーシュ』を踊るジャン・ボルランの姿を舞台袖から見ているファッショナブルな男たちが描かれている。

マレとレジェ

『スケーティング・リンク』のイメージソースの取材のために、「労働者階級」のファッションに身を包んだフェルナン・レジェ(左)、ロルフ・ド・マレ(右)

1920年に雑誌に掲載されたイラスト

1920年に雑誌に掲載されたイラスト、バレエ・スエドワのスタージャン・ボルラン、バレエ・スエドワの名がはっきりと確認できる

ジャン・ボルラン

ジャン・ボルランは『Monsieur』に登場しただけではなく、パリ、デビューの1920年には演劇雑誌『LA RAMPE』(1915年創刊)のカバー・ガールならぬ、カバー・ボーイとして登場

note始めました。

今始めるべき!というお知恵をいただき、note始めました。

HPよりもその時ならでは、な話題を中心にご紹介しています。

特に今は限定公開の素敵な舞台作品が沢山。全部は無理ですし、情報が山ほど入る今だからこそ、私のアンテナにかかったこれは!というものをご紹介しています。

よろしければHPと合わせてごらんくださいませ。

https://note.com/naokohaga

 

プロフィールアイコンは見てすぐわかる方もいらっしゃるかもしれませんが、パリ・オペラ座の中。うってつけのが写真フォルダの中から見つかり、一人ほくほくしました。